vol.25 入院ラッシュ(改定版)

明日うちの父方祖母の退院が決定しているので
天気もいいのでふとん干したりとか洗濯日和。
そんなことしていたら昼に父親が突然帰ってきました。
明日は退院の手伝いで休みをとるといってたのは覚えていますが。。

母方祖父が入院したみたいで、
どうやら心臓が痛くて救急車を呼んだそうな。
昨年の2月に大叔母が心臓の痛みを訴えて
そのまま心停止、逝去してしまったので
軽くうろたえてしまいました。
今年の冬は暖冬ではあるけど
年配の方にはつらいのかもね。

父にどこの病院ときいても
「どっかの大学病院。なんだっけ、忘れた。
慈恵医大かなぁ」
とかいうのだけどはっきりしない。
母親に電話をかけるも通じずメールをして待っていました。
父親に代わりに祖母の病院で荷物をとりにいってくれと頼むと

「せっかくズル休みしてきたのに、おふくろのとこにはいきたくない！」

という始末。
あたしは病院やらケアマネさんほかさまざまな手続きの窓口もかねていて、
やることがたくさんあるので頼んでるのに、ダメな親だ。。。
正直、うちの両親にまかせられないというのもあります。

病院に荷物をとりに行って欲しいと頼んでも
「どうしていいのかわからないからやってくれ」
と、両親そろって頼んでくるし。
もう、あたしは一人しかいないんだから
いろんなこといっぺんに頼まないでよ！
って思ってもクチに出せません。
小さいころからあたしってずっとそうなんだよね。
ずっと耐えて、耐えて、耐えて爆発する(自爆含め）タイプ。

まずは区役所の高齢福祉課だの郵便局などにいき
いろいろすませたあとで祖母の病院へ。
明日の荷物、使わないものを持って帰ろうとしました。
母からはいっこうに連絡がなく、
病院のスタッフのかたと明日のお話などを終え
再び連絡したけどつながらず
母方祖母の家へ電話をしました。
すると祖母が電話にでたのですが

「あんたのおかーさん、午前中病院にきたけどすぐ帰ったよ？
なんだかプールいきたいから帰るっていってたよ」

ちょっとまって。。
実の父親がそういうときでも、
うちの母親ってそんななの？？？

「わかった、とにかく今ならまにあうから、
これからそっちにいくから！」

といってあたしは急遽予定を変更して、祖母の病院を後にし
次に母方祖父の入院先へ。
しかも慈恵医大じゃなくて東邦医大だし...；
「それって”大”しかあってないじゃん！」
とか父親にツッコミいれたいけど、まぁいいや。

あたしも東邦医大にかつて通って精密検査うけたりしました。
とにかくここでは脳波何度もとったよ。。
そんな意味で懐かしくもあります。

病院についたころはあたりはすっかり暗くなっていて
祖父をみたら意外に元気そう。
どうやら心臓に水がたまったそうな。
まだ心臓になにか機械つけたまんまでした。

部屋がやたら豪華でびっくり。
テレビとかも大きいのが2台あるし
部屋の中にソファーもあるし
とにかく豪華で驚きました。
ていうか父方祖母とまったく違う.....（汗
あたしは貧乏に慣れてるのだけど（苦笑

その豪華さに50代半ばのうちの母は大はしゃぎだったらしく（笑
あとで母と電話で話したら
開口一番
「病院、いったの？いったの？部屋！部屋！！すご〜〜いよねぇ〜〜〜！！！」

なんだソレ。
ってあたしは思ったけど母親の興奮は収まらず。

「ねぇ、あの病室、一日いくらだって思う？
10万円だって！！すごいねぇ！！！」

ていうか、自分の親の心配しなさいよ、まったく。
うちの母親はすごくマイペースで変に純粋。

...と書いたところではっと思った。
自分もそうかも（苦笑

いや、でも、あれは反面教師！！！

今日祖母の退院のときの荷物をある程度持ち帰ったのだけど
明日は父親も会社を休むと母にいうと、

「そっか。じゃぁ、おかーさんは関係ないよね！」

今日、うちの母親の母、つまり母方のおばーちゃんにいわれたヒトコト。

「うちの娘(あたしの母)が迷惑かけて。。ごめんなさいね。
あんなにワガママに育つと思わなかった」

っていわれてしまいました。
孫としては微妙な気持ち。
今入院してる祖母にも

「悪いねぇ、あんたのおとーさんがあんなになるなんて。
あんたにいつも迷惑ばかりかけちゃって」

そんなふうに年中いわれる孫っているのかって思いました。

というか祖父は早ければ来週には退院だそうで、
大事に至らなくてよかったです。

本当去年からいろいろ家族、家系に関することがおきすぎていて
いってみたらカルマってヤツをものすごくこの1年間感じてるのですが（笑；

目の前におきている事象って
それが困難なことであればあるほどきっと
自分にとって必要なことなのだろうなって去年くらいから思うようになりました。
楽しいことやうれしいことって
そればかりだと幸せなようで、
だけど辛いことがなければ、逆にそのうれしさも半減してしまうものだし。
辛いことがあるから楽しいことがよりいっそう楽しく感じるのだよな、
とか、
それは友達に教わったことでもあるのだけど。

楽しいことの中よりか苦しいことの中にあるほうが
きっとたくさんのことを学べるんだろうな、
そして今自分に乗り越えられるからこそ
目の前の障害や困難はおきてるのだよね。

あたしはその中から何を学べるのかわからないけど
とにかく目の前にあることから片付けつつ突き進むしかないのよね。

障害って、ドリルじゃないけど
何度も何度もこなしていくうちに
より高いハードルを越えられるように、きっと、なってきていて、
そうやって乗り越えることでココロを強くしていくのだなって
去年からつくづく感じています。


実は祖母が明日帰ってくることに微妙な気持ちなんですよ。
退院してほしいってすごく思うけど
自分にかかってくる負担を考えると
正直、乗り越える自信がない。
誰かに頼りたいけど、頼れる人がいない。

実際、ほぼ一人で介護をこなすことは不可能だし、
泣きたいくらいにつらいです。

だけどね、あたしにはコドモがいないけど
コドモとか生んだらきっとこうなのかなって思うときもある。
祖母を介護していて学ぶことってすごく多いのもまた事実。
だけど何せひとりじゃキツい。
本当、母親もプールいってるヒマあるなら少しは手伝ってよといいたい。
弟は顔すら見せないし。
家のことをすべてあたしにおしつけるのはカンベンしてよ！
って思うのだけど
だけど、これは何か意味のあることなんだ、
そう思うことでなんとか乗り切らなくちゃって思っています。

あたしも「大丈夫だよ」って平気なフリしてしまうのがいけないんだってわかっています。
大丈夫と顔で笑いつつこれまで何度となく突然折れてしまうのでね。
ていうか、家族ならいい加減察してよ！といいたいのですけど。

今日、母方の祖父のところにいくからといって
祖母のところを早めにでると不機嫌そうな顔をするの。
「なんでそんな顔するの？」
とあたしがいうと

「アンタがいっちゃうから寂しいの」

って祖母がいったの。
それを見た看護婦さんがフフフってかんじでニコニコ笑っていた。

あたしがヒトコト
「そんな、嫌でも明日から毎時顔あわせるんだから
今のうち一人の時間楽しんでなっ！じゃぁね！ノシ」

といって帰ってきました（笑

甘えられてるんだなっていうのはあたしにもわかっているんだけどね。
そしてそういう甘えをあたし以外の、
父とかにはいえないこともわかってる。

これもあたしの役割なんだろうな
そんな気持ちでいっぱいです。